菅家アーカイブ

過去のブログで書いてきたお笑いDVDレビューをまとめました。

「零の箱式」(ラーメンズ/01・12・19)

ラーメンズ特別公演 『零の箱式』 [DVD]

ラーメンズ特別公演 『零の箱式』 [DVD]

 

 

●「現代片桐概論」
お馴染み小林先生による、カタギリという研究がまだ進んでいない生物の講義。
カタギリという生物を研究していたピーターラゼル先生は、学会から追放されたけど。
とりあえず、今日はカタギリについて説明いたします。
(一言感想:大学に入ってないと、面白さが分かりづらいんじゃないかしら)

●「文庫本」
小林と片桐、簡単に速読できる本(偽)を売ろうと目論む。
そのために小芝居を打つ。速読できる片桐に質問する小林、という寸劇。
そうして文庫本を売ろうとする二人だったが、片桐が緊張でトチってばかり
(一言感想:ラーメンズには珍しく、底の浅いコント。キャラ中心の感)

●「タカシと父さん」
静かに勉強を続けているタカシ(小林)。そこに現れる父さん(片桐)。
キャッチボールをしようと言う父さん。無視し続けているタカシ。
勉強するタカシの横で、ダダをこねたり暴走したり……ノンストップ父さん
(一言感想:爆笑の連続。どうしてこうもバカなのか。東京裁判東京裁判

●「釣りの朝」
午前三時に歌を歌いながら弁当を作っている片桐。釣りに行くつもり。
その歌を聞いて目が覚める小林。仕方が無いから起きてみるが、全然爽やかじゃない。
楽しそうにしている片桐だったが、釣りに行く予定のメンバーが……。
(一言感想:オーソドックスなコント。でも、オチは少し衝撃的です)

●「かわいそうなピンクの子犬コロチンの物語」
「自分たちは実に男らしい」と話し合っている四人の男たち。
一人一人が男らしさをアピールするためのエピソードを誇らしげに語る。
そこへ小林が、ある絵本を持ってきて、男たちに聞かせる。
その本のタイトルが「かわいそうなピンクの子犬コロチンの物語」である。
(一言感想:なんか、とってもバカで良い。好きです)

●「片桐教習所」
片桐になりたくて片桐教習所に通っている青年、小林。
今日は片桐本人が、直々に稽古してくれる。ウレシそうな小林。
必死になって片桐になる訓練を受ける小林は、やがて……。
(一言感想:「タカシと父さん」を観た後に御覧下さい)

●「日本語学校(フランス篇)」
フランス人が勉強する「日本で役立つ日本の言葉」
ジュテーム。お静かに。小林先生の言うことを、しっかりと復唱して勉強しましょう。
二酸化マンガン大東文化大学、ベーコンエッグダブルバーガー!
(一言感想:日本語遊びの決定版。今のラーメンズの基礎を作ったネタですね)

●「小さな会社」
小さなデザイン会社の社長(片桐)と、社員(小林)。遅くまで日曜出勤。
家の娘から電話がかかってくる片桐。ディズニーキャラに囲まれて働いていると嘘をつく。
そんな大人の嘘は子供に良くない、という小林。
そういう話をしているところに電話。なんと、娘が仕事場に来るらしい……。
(一言感想:今回、唯一の感動モノ。泣きはしないけど、じーんとします)

(本編:87分/ポニーキャニオン

●客演:室岡悟・西田征史・三宅信太郎

●感想
初期ネタのベスト集ということで、かなり完成度がアレなコントばかりです。
しかし、そういうネタの中でもキラリと輝いているものが、今のラーメンズを作ってる
そう考えると、なんだかシンミリしてしまうものがありますねえ。
それにしても下ネタが多いなあ……昔のラーメンズはこんなだったんだなあ。

●評価:★★★★☆(スキがあるぶん、味はあるかな)