菅家アーカイブ

過去のブログで書いてきたお笑いDVDレビューをまとめました。

「だめな人の前をメザシを持って移動中」(シティボーイズミックス/05・01・26)

 

●「オープニング 白波6人メザシ屋さん」
傘にメザシをくっつけて天日乾ししている、6人のメザシ屋さん。中村、大竹、きたろう、西野、小林、斉木の順番に自己紹介。メザシにも色々ある。加盟店募集中、ケータリング、栄養士資格、ヤングエグゼクティブ、メカジキメザシ、コレステロール、大宇宙……。そしてオープニング映像。全員が黒いスーツ姿で色々やっているのを逆回転。音楽はPE’Z。
(一言感想:とにかくね、格好良すぎるの。こんな親父になりたいよ)

●「開発課」
会社から「遊んでこい」と言われた開発課の面々。そこで、会社の隣りの図書館で暇を潰している。本の番号を使ってビンゴゲームをしたり、寝ている人を起こすのにドミノ倒しをしたり。きたろうに至っては、図書館の本に自作の詩を紛れ込ませる。そのことが図書館職員(何故か腰に刀を差している)にバレた。口に紙を咥えさせられ、頭に本を乗せられるが、何もされない。訳が分からない一行は、とりあえずモデルスクールに入学するのであった。
(一言感想:常識の中の非常識が上手く表現できたコントだと思います)

●「アリクイを10倍楽しむ方法」
うどん屋で働く人々。洗い場担当の小林と、仕事が終わって暇なきたろう。小林に「眼球、ぎゅ~っと」と言われ、なんだか腹が立ったのか、小林の洗い終わったどんぶりを本来の位置とは違う位置にズラす。そこへ大竹が練り玉を持って登場。メガネのネジを入れてしまったらしい。だから、メガネをうどんで留めている。とりあえずきたろうも手伝って練り玉の中からネジを探す。そこへ中村が登場。真面目な中村は、どんぶりの位置が違うことに激昂。その罪を何故か大竹が被る。きたろうは数日後、大竹に呼び出されることとなる。
(一言感想:展開がムチャクチャなコント。長く書いたのに、半分も語れてない)

●「シンポジウム 温暖化を考える」
あれだけ騒がれていた温暖化なのに、すぐに忘れられる。忘れないようにするにはどうすれば良いのかを考えるシンポジウム。参加者の後には、本人の大きな顔写真パネル。シンポジウムが終わればどうするのか考えた末、西野が持って帰ることに。白熱する会議。しかし、すぐに温暖化の話は忘れられてしまう。最終的に司会進行役の大竹が泣き出し、シンポジウムが終了する。終了後、西野は家に「写真を持って帰りたい」と電話をするのであった。そして、顔写真パネルにジャンプし、手をつける西野であった。
名言:「温野菜って格好つけてると思いませんか。たかがブロッコリーが、風呂上りの王子様気取りですよ」(byきたろう)
(一言感想:人の会話のいいかげんさが出たコント。こういうのがやりたいんです)

●「演技の値段」
ただ今の西野のジャンプの演技は1000円の演技。それから、シティボーイズミックスの面々の演技の値段を見ていく。内容と値段を発表してから実演する。司会進行は斉木。最後に20万円の演技。斉木が実演する。すっごいオーバーな演技。それを見た西野は「最高」と。良い点は、声が大きかったという点。西野を気に入った斉木は家に連れて帰ることに。斉木の家には、うっかり斉木の演技に口を出した人々斉木の家族を演じていた
(一言感想:ある意味では不気味なコント。斉木ワールド全開です)

●「ドラムロールの会」
人生はドラムロールだ。今つまらないと思う日々はドラムロールなのだ。そう考える人々がドラムロールを叩き続ける。それがドラムロールの会(きたろう・中村・小林)。会社でのイジメもドラムロール。HIVが陽性だったとしても、ドラムロール。しかし、そこへ現れたるはホルン兄弟(斉木・西野)。思わずホルン兄弟に興味を惹かれる中村だったが……。
(一言感想:お馴染みの「変なもの」シリーズ。こういうの多いなあ。で、好き)

●「私の中の私」
空港ロビーで自分のゼミの学生(女性)を待っている大竹。その横ではきたろうが暇そうにしている。と、そこに現れたるは大竹の心(斉木)。大竹が思っていることを代弁する。大竹が待っている女学生は、なかなか現れない。そこへ現れたのは、あまり好きではないゼミ生(中村)率いる、ゼミのみんな。ただし、そこに女学生はいない。一体、どうしたというのか……。
(一言感想:大竹のイヤらしい部分が露出したようなコント。良い空気を持ってます)

●「引きこもりの息子を学校に行かせる双六」
引きこもっている息子(西野)を学校に連れて行きたい父親(きたろう)。そこで、近所の人と協力して「引きこもりの息子を学校に行かせる双六」を作って、息子と遊ぶことに。最初に止まったところに書いてあったのは「学校に行こう」。これは無しの方向で。次に止まったところに書いてあったのは「お父さんと語り合う」。そんな風にして、少しずつ学校に近づいていく親子であったが……。そして、エンドロール。
(一言感想:お父さんと協力する近所の人々の様子がバカバカしい。なんだ、茶柱祭りって)

●「アリの日」
ベンチで「月の砂漠」を歌っているきたろう。砂場で砂をいじっている大竹。子供の頃の話をする。砂だんごを作ったっけなあ……。そんな話をしているときに、蟻を潰してしまった大竹。そこへ大きなガタイの斉木が登場。今はいない娘の話を始める。まさか、さっき踏み潰してしまった蟻は……と思ったら、斉木の正体は鉄アレイ。腹を立てた二人は、斉木を倒したとさ。
(一言感想:唯一、三人だけのコント。まさにナンセンス。このセンスが好き)

●特典映像「食事会潜入?」
シティボーイズチョップリンにおける、笑いとは? 語ります。

(収録時間:約118分/コロンビア)

●感想
昨年に行われた、まさに最新のシティボーイズミックス
大阪の若手芸人、チョップリンを客演に起用したという事で、実に楽しみだったのですが。
楽しみにしていた甲斐がありました。実にバカバカしいコントの連発。なんだか嬉しいネ。
普通のお笑いDVDよりも少し高値だけど、買うだけの価値はあります。素晴らしい!

●評価:★★★★★(今年の客演は誰じゃ~!)