「STUDY」（０４・１２・１５）

ラーメンズ第14回公演『STUDY』 [DVD]

●「study」
片桐に人生を諭す小林。小林の言う事の一つ一つがもっともで、納得できることばかり。
小林がそんなことを言い続けるのは万引きを許してもらうため。でも、片桐は許してくれない。
でもでも、帰りたい小林。口八丁に、片桐を騙して帰ろうとする。
（感想：小林が矢作に見えてくる一品。でも逃げられません。万引き犯だから）

●「ホコサキ」
何かに憤慨している片桐。その横で、片桐をなだめるホコサキ（小林）。
片桐は尋問を受けているらしく、色々と追求される。そのたびに強く否定する片桐。
それを聞いたホコサキは、分かりやすく片桐の言う事を説明するのだったが。
ホコサキは的外れなことばかりを言うのであった。
（感想：単調。何度も見るネタじゃないけど、初見では爆笑できると思う）

●「ＱＡ」
舞台には片桐だけが立っている。そこに、影マイク小林が問題を出す。
問題に答える片桐。この二人の関係は、まさにＱ（小林）とＡ（片桐）なのである。
次々と問題を繰り出す小林。答える片桐。やがて、そこには不思議な世界が……。
（感想：本公演で最もラーメンズっぽいコント。好きです）

●「科学の子」
科学の質問箱。子供達の色々な質問を、科学的に答えていく。
質問に答えるのは小林研究員。次々と繰り出される質問を答えようとする。
しかし、子供達の質問にロマンがありすぎて、素直に答えるとロマンを壊す事になる。
答えに詰まる小林。そこにマスコットのサイエンスくん（片桐）が助けに入るが……。
（感想：ロングコントその１。ちょっと「雀」っぽい気がしないでも）

●「地球の歩き方」
今度、ニッポなんとかという国に行く小林。片桐にニッポなんとかの魅力を話す。
しかしニッポなんとかの文化に疑問ばかりを覚える片桐。あまり魅力を感じられない。
そんな片桐を見て、小林はますます真剣にニッポなんとかの魅力を訴えかけるのだが。
（感想：このテーマは少し遅かったか？　バカリズムもバナナマンもやってるからなあ）

●「いろいろマン」
いろいろマン（片桐）参上！　今日は結婚相手を探しに結婚相談所へ。
全身をカラフルなマントで包み込み、相談所の人（小林）にムチャなことばかりを言う。
そして相談所の人が持ってきたのはブラックリスト。探せ、補色！
（感想：バカまっしぐら。良いですねえ。シリーズ化、なるか？）

●「金部」
大学生の二人。通行人調査のバイトに勤しむ。
二人は金部。もうすぐ学祭。何をやろうか考えている。
去年は金融をやって大失敗（誰も返しに来なかった）したから、別のをやろう。
そこで思いついたのはハンズ。しかし、資金が無い……。
（感想：ロングコントその２。学生っていうのを上手く表現した秀作）

（収録時間：１１１分／ポニーキャニオン）

●総合感想
最高傑作。とは言ってみたものの。改めて見ると難しい。
確かに、一つ一つのコントが（ＡＴＯＭとは違った）濃厚さで、面白い作品ばかり。
ただ、ドラマ性が薄いのが難点。何処か、右脳で味わうコントが多いような。
もうちょっと左脳で噛み締めるコントがほしかったかな、と思いました。

●総合評価：★★★★☆