菅家アーカイブ

過去のブログで書いてきたお笑いDVDレビューをまとめました。

10年目の『兄弟喧嘩』

兄弟喧嘩 [DVD]

兄弟喧嘩 [DVD]

Amazonでは表示されていないジャケ写は藤子不二雄A氏によるイラスト。『兄弟漫才②』では、このイラストと同じ服装をして登場しております。礼二の服装が、実に派手で違和感ありまくりなのだけども、どうなんだろう、これは(笑)

●本編
1.兄弟漫才①(テレフォンショッピング)
2.ものまね20連発
3.兄弟写真(映像のみ)
4.特別企画:ゴミはくずカゴに!(司会:たむらけんじ)
5.兄弟漫才②(肩がぶつかる、剛のタイプ、遊園地でデート)
6.エンディング

M-1初代優勝コンビ、中川家の芸能生活10周年記念イベントを“なんばグランド花月”でのイベントを収録した本作。漫才は二本。この公演の前の年にM-1で優勝したコンビなのに、漫才二本て。それなりに収録時間を稼いでいるものの、二本だけって。そんなんで納得できますか、と。……できるんだよなあ。いや、この漫才が面白い。中川家ならではの漫才。じっくりと中川剛がボケまくり、キメ細かく中川礼二がツッコミまくる。一方の『ものまね20連発』も、中川家ならではの物真似で面白い。妙なリアリティがあるんだよなぁ……。家で息子と会話するおばはん、携帯電話を直しに来た中小企業のおっさん、実にリアル。関西に実際にいるリアリティ。それで笑わせるというんだから、素晴らしい。以前、師匠がイッセー尾形に一番近いのは中川礼二というようなことを言っておりましたが、いや、確かに。このリアリティは素晴らしい。

とはいえ、やはり中川家といえば漫才……漫才が欲しいよなァ。単品じゃなくて、いわゆるオムニバスモノのDVDだったら何本か中川家の漫才を見ることは出来るけども、ここは一度にいきたい性分。中川家の漫才ベストが出てくれないものか、と思ったりするのだ。ちょっと前に発売された、一昔前の漫才師の映像ばかり収録したDVDみたいなのが、中川家版で発売されてくれないものか。これが発売されたのが、そもそも3年前。この後に発売された『二人息子』のも3年前*1。次の中川家単独は、果たしていつの日か。待ってるヨ。

*1:『兄弟喧嘩』発売の3ヶ月後に発売。感覚短っ!