菅家アーカイブ

過去のブログで書いてきたお笑いDVDレビューをまとめました。

サンミュージックの刺客→さくらんぼブービー

・本編(全編ショートコント)
「女子高生」『道案内』「とんび」『キャッチボール』「タフミネーター1」『だるまさんが転んだ』『病院』「ヤンキー」「パーキング」「古着作り」『花火』「タフミネーター2」『隣のお兄さん』「ネタ作り」「ドラマー」「鍛冶君ど〜こだ?」『妖怪退治』『虫』「アメリカ一番」「302号室」『鬼ごっこ』「洗車」『ガラガラ』『つっぱり大相撲』『世紀末2』「AVデビュー」『野球』「カレー」「タフミネーター3」『部長と課長』「グッドモーニング」「750CC」「将棋」「タフミネーター4」
・特典
「未来戦士エイメイ」
※「」は映像コント、『』は舞台を意識した?コント

狂気的なショートコントを披露している芸人。僕は“静のモジモジハンター、動のさくらんぼブービー”と表現しておりました。そのくらい、この二組は狂気的で、かつ印象的なショートコントを披露していた。そのスタイルはまったくの真逆で、モジモジハンターが緊張と緩和を笑いにしたスタイルで、さくらんぼブービーが攻撃的に客を無視したかのようなハイテンションで乗り切るスタイル。現在、モジモジハンターは解散してしまったが、今のさくらんぼブービーと同じくらいのナンセンス大爆発を発散していたコンビでした……って、話が別のコンビになってしまいますた。戻す。

舞台でのさくらんぼブービーの世界を更に高濃度にしたものを、しかも映像化してしまったものが本作である。なにやってんだ。そんなことしたら、かなりコアな人間にしか買えないモノになってしまうではないか(笑) 案の定、内容は酷いものだった。勿論、良い意味で。冒頭から、アダルトビデオのパロディで鍛冶くんが迫ってくる「女子高生」で完全に客を置いていき、かと思えばナンセンス度の高い「殺人鬼」で爆笑させられ、よく分からんAV男優みたいなキャラクターが登場する「タフミネーター」で翻弄され……もう、やりたい放題。これまで様々な酷いお笑いビデオを見てきたけども、ここまで酷いお笑いビデオは初めてです(注:褒め言葉)。場末のライブ会場でやってるような世界を、映像ソフトに乗せて表現してしまった。それだけで、もう彼らのやったもん勝ちでしょう。偉大。