菅家アーカイブ

過去のブログで書いてきたお笑いDVDレビューをまとめました。

寸劇パンチ。

バナナマン傑作選ライブ bananaman Punch [DVD]

バナナマン傑作選ライブ bananaman Punch [DVD]

・本編
「スライドボーイズ」(from「サルマンとバカジュリエット」)
「Secretive person」(from「ペポカボチャ」)
「Mountain」(from「ペポカボチャ」)
「ベースのタク」(初収録の初期作品)
「Loser」(from「Sugar Spot」)
「赤えんぴつ」
「恋人岬」(from「monkey time」)
・特典
「不良1」「不良2」
「バナナマン+オークラによるオーディオコメンタリー」

と、いうわけで。待ちに待った、バナナマンの傑作選ライブDVDが発売になりました。収録されている内容は、既存のDVDに収録されているコントだったり、これまでDVDなどに収録されなかったネタであったり、まあ、なかなかユニークな内容に仕上がっているのではないかと思われます。タイトルの上に“master pieces”と書かれているとおり、保存版と言って間違いなしの名作集になっていると言えるのではないでしょうか。さすが、ライブ前にコントの人気アンケートを取っただけのことはある。しっかりしてますな。

ただ、収録されている内容は既存ネタばかりということで、これまでバナナマンのDVDを買い続けてきた人たちにとっては、ちょっと物足りない内容になっているのではないだろうか……と思われるかもしれません。しかし今回、それを配慮したからなのか、コントにバナナマンのコメンタリーが副音声として収録。さまぁ〜ずもそうだけど、ホリプロは基本的に副音声が好きなんでしょうかネ。おかげで、コント自体は知っているものでも楽しめる内容になっております。コントも部分的に、ちょっと変わってたりしますしね(「Mountain」の衣装が派手になってたり、色々と変化があります)。

そして今回、こうやって過去のコントを見てみると……やはり、今のバナナマンはかつてのバナナマンほどのアングラコントスピリッツが、抜けてきているように思います。最近のタレント志向の強い活動内容のためなのか、どうも……垢抜けてきている。それ自体は悪いことではないけども、それまでのバナナマンコントの肝だった“陰鬱な雰囲気”が完全に抜けてしまうような傾向は、ちょっとコント師を見守っている身としては、穏やかではない。今後もコントをやり続けるのなら、コントはコント・テレビはテレビという区別がつくようになってもらいたいなぁ、などと生意気に思いました。……これは面白かったですけどネ。