菅家アーカイブ

過去のブログで書いてきたお笑いDVDレビューをまとめました。

タレントの挑戦。

本日、巨大型本屋をウロウロしていると、ライブマン★コミック君! テレビくん登場の巻』が30%で売られているのを見つけた。中古屋ではなかったことを考えると、おそらく新品だったけども「売れない」と判断されたために割引されたのだろうと思われる。しかし、30%。ずいぶんな値下げである。AmazonのDVD予約だって、25%オフなのに。それよりも低価格。小堺一機柳沢慎吾の二人が舞台で動き回るというのが、あんまり購入層に受け入れられる姿がイメージできなかったのかもしれない。む。

そんな流れで鑑賞しましたが……これが、思った以上に凄かった。小堺サンと慎吾ちゃん(非香取)の二人のモノマネ+トークの乱れ撃ち。モノマネのクオリティに関しては、いつものテレビの二人の拡大版だと思っていただければ。『警視庁24時』『全国高校野球選手権大会は、本当に素晴らしい出来でした。どっちも慎吾ちゃん。小堺サン、ごめん。

でも、このライブで本当に凄かったのはトーク。普通、芸人さんのトークというのは面白くないというか、盛り上がらないモノが多いのですが、そりゃもう、慎吾ちゃんですから。フォローの小堺、形態模写の柳沢ですから。ネタであるモノマネよりも、ずっと面白かった。特に面白かったのが、トーク『2人は似た境遇で芸能界を生きてきた』。二人が芸能人として若かった頃の出来事を、おなじみの形態模写を駆使して語るだけなんだけど、笑えた。笑えたし泣けた。慎吾ちゃんが初めてドラマに出演したときの失敗話、小堺サンが初めてドラマに出演したときの失敗話。凄い泣けました。二人はそれを笑い話の様に語っていたけど、その当時の悲痛さがストレートに伝わってきて、実に涙。なかでも小堺サンが彼女の家に行ったときの話は……凄かった。あの小堺サンにも、そういう時代があったんだと衝撃を受けました。

最後に。エンディングで語っていたのですが、慎吾ちゃんはこのライブが舞台初経験だったそうです。テレビタレントが、果敢に舞台へ挑んだ姿。じっくり、その目で見据えてください。買っても良いと思います。というか、柳沢慎吾が好きな人は、絶対に見たほうが良い。後悔しません。たぶん。