傑作演映2006『チョップリン 〜ULTRA SIMPLE〜』

先日、頭が回転していないアヤフヤな状態で、『チョップリン凸劇場』を観た。すると、妙に爆笑できた。チョップリンのコントは、何も考えないで観たほうが面白く感じられるようだ。そんなチョップリンのコントが十六本も収録されている本作。以前よりも西野のツッコミが激しくなりすぎている気がするが、相も変わらず頭が悪いコントの数々（注：褒め言葉です）。ちょっとでも気を抜くと、スキを突いてくるように笑いのツボを狙ってくる。深夜の妙なリアリティを抉り取った『牛丼屋』、頭上に落ちてくる看板の恐怖（？）をスローモーションで描いた『看板』、なだぎ武がゲスト出演しているためか全体的に張りのある『ボーリング』など、アヤフヤな世界観がたまらない。思うに、チョップリンというコンビは土台が変なコンビなのだろう。そうじゃなければ、こんな変化球コントは作れない。いつか彼らのスタイルが、関西コントの主流になる日を願いたいと思う。それだけの価値は十二分に含んでいるはずだ。

6月24日・収録時間約126分＋特典約13分