古き新しき『ネタベスト』
- 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
- 発売日: 2007/01/24
- メディア: DVD
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計算された笑いを作っているということが分かっているのに、どうしても笑ってしまう。そんなアンジャッシュのコントというのは、本当に不思議だなあ、と思ってしまう。普通、ネタの裏に計算が見えると、笑えなくなるものだと思うのだけども。どういうわけか、アンジャッシュのコントだと笑ってしまう。いわゆる名人芸的な状態になっているのかもしれない。知っているネタでも、どういうわけか笑ってしまえるという感じか。
そんなアンジャッシュの『ネタベスト』。これまでに発売されたアンジャッシュの単独ネタDVD『爆笑オンエアバトル アンジャッシュ』『アンジャッシュ 〜クラダシ〜』『アンジャッシュ単独ライブ THIRD EYE-開-』に収録されていなかった演目ばかりを披露した、DVD収録用ライブの様子を収録したライブDVDである。特典映像として本編リアルタイム解説の副音声と、ジャケット・ブック用写真の撮影風景を収録。また、オマケとしてアンジャッシュのPHOTO+ネタ台本を収録したブクレットがセットされている。
収録されているコントは、先にも書いたようにDVD未収録の演目ばかり。料亭の店員が電話での会話を注文だと勘違いし続ける『障子をへだてて』、マヌケな音声さんによって状況が左右される名コント『ピーポーくんの交通安全教室』、横読みと縦読みで巻き起こる勘違いを描いた『極秘情報』、芝居の資金を集めたために様々な企業の商品を舞台中で紹介することになった『スポンサー』、上司から貰ったプレゼントが何処かで擦れ違ったために巻き起こった騒動『上司からのプレゼント』、お笑い芸人が恋人の父親に結婚の申し出に向かった感動作『結婚のあいさつ』、計六本のネタを収録している。かなり最近のネタも収録されているが、個人的には少し以前のコントのほうが印象深い。特に『スポンサー』と『結婚のあいさつ』は、僕が爆笑オンエアバトルを観始めた頃に番組内で披露されたコントで、観ていて非常に懐かしい気持ちになれた。これまでのライブ盤に収録されていた演目とは、ちょっと違うタイプの演目ばかりが収録されている本作。良い。
「障子をへだてて」(2005) 「ピーポーくんの交通安全教室」(2002) 「極秘情報」(2006) 「スポンサー」(1999) 「上司からのプレゼント」(2001) 「結婚のあいさつ」(2002)