さあ、講義の始まりだ。『爆笑問題×東大 東大の教養』

爆笑問題×東大 東大の教養 [DVD]

今年は『爆笑問題の日本原論』が発売されて、ぴったり十周年にあたる年である。……まあ、そのことは置いといて。何がきっかけだったのだろう。爆笑問題というコンビが、漫才師としてではなく、一論客として注目されるようになってしまったのは。確かに、時事ネタ漫才を扱う彼らは、他のコンビよりも社会に通じていると言えるかもしれない。しかし、お笑い芸人が社会を真面目に語るということは、果たして正しいのか……ということは、彼ら自身も感じているようなので、この際、何も言わないが。そんな彼らが、何を思ったか東大で講義をすることになった……果てさて、どうなることやら。講義のパートナーに東京大学教授の小林康夫を迎え、徹底的に議論する……と書いてみたものの、どうしたものか。なにせ、メインは笑いではなく、あくまでも議論。太田光は普段のボケを抑えに抑え、まるで青年評論家の様にクソ真面目に喋る。それに対し、田中裕二が相槌を打ち、小林教授が上手い具合に太田を誘導する。そんなわけで、まるでツッコミを入れられない。とりあえず、熱血な太田光が観たい人にはピッタリの内容でした。はい。話の内容には……僕はちょっと付いていけなかったなあ。もっと頭を良くしないといかんなあ。

・放送時
「爆笑問題×東大 東大の教養」（NHK教育・2006年7月8日）
・収録時間：89分