菅家アーカイブ

過去のブログで書いてきたお笑いDVDレビューをまとめました。

『大人計画フェスティバル』校舎・校庭編

やあ、皆さん。お久しぶりです。ドラえもん・忍者ハットリくん・お笑い演芸でお馴染みの菅家ロキソニンです。今日はですね、前回そこそこ真面目に紹介したにもかかわらず殆どスルーされていた、“大人計画”によるフェスティバル大人計画フェスティバル』のDVDについて、その続きを紹介したいと思います。……ちゃんと読まれているんでしょうか。心配で仕方ありません。
このDVDを再生して、まず皆さんはNHKエンタープライズが発行しているということに、改めて驚くことでしょう。……いやいや、驚かないよ。そこまでバカじゃないよ。バカって言うほうがバーカ! ……失礼しました。さて、今回は校舎・校庭編なんですけども、こちらは前回の体育館編とは違って、各団員による催し物や屋台がメインになっているため、全体的にゴッタ煮感が強い演出の映像になっております。それ即ち、見るべきものが多すぎる! ……その為、とにかく個人的に印象に残った催し物を紹介することにします(ちなみに、時系列は完全に無視しています)。まず、オープニング。初っ端から、校庭に松尾スズキが白塗り襦袢で登場します。それで何をやっているのかというと、なんと似顔絵を描いているわけですね。その名も松尾スズキの“なんの変哲もない似顔絵屋”」。言うまでもなく見た目は変哲ありまくりですが、やってることは本当に普通の似顔絵屋です。……その一方で、校舎では池津祥子“課外授業”を始めます。オープニングセレモニーで思いっきりビール腹だと暴露された池津女史ですが、なかなかのセクシー教師っぷりを披露していました。その頃、別の教室では井口昇が最低最悪の経験シアターを開催。とても、言葉に出来ないほどに最悪でした。その他の面々もやりたい放題に次ぐやりたい放題。視聴覚室では細川徹がテキトーな再現VTR「私の人生」を再生し、正名僕蔵は教室で一人運動会を開催し、宮藤官九郎は真剣なのかどうか分からないお化け屋敷「あの娘おばけがダンクシュート決めたらどんな顔するだろう屋敷、略してお化け屋敷」を半分勢いだけで制作していました。バカばっかりだ。そんなメンツの中で、妙に演芸場の雰囲気を醸し出していたのが、荒川良々近藤公園“学園寄席一期一会”でした。なんと教室の中に舞台を作り、二人がそこで落語を打っております。演目はどちらも新作で、近藤公園は「多摩川のカッパ」(作:細川徹)、荒川良々は「竜の玉」(作:宮藤官九郎)を披露しており、その両方を丸々一本ずつ収録しています。まあ、実際の舞台では古典もやったらしいですけどね……何をやってたのか分かるんですけど、ここはヒミツで。
そんなこんなで終わった長時間でしたが……いやー、濃い。体育館の全体的な演目とは違い、個人の演目だとこれだけ濃くなるのかって、色んな意味で感心してしまいました、ハイ……まあ、それはつまり人によっては受け入れたり受け入れなかったりするほどに、アクが強いということなんですけども。体育館編は手放しにお薦めしますが、こちらはちょっと観る人を選びそうな予感です。予感。なんていうか、その……お気をつけ下さい(笑)

・内容
松尾スズキの“なんの変哲もない似顔絵屋”/突撃!ドッジボール大会/珍×珍トークショー/パネルの“ディスカッション”/クイズ☆フェスダス/皆川猿時の“串タロー多摩センター店”/三宅弘城の“神出鬼没 手作り冷え冷えチョコバナナ”/池津祥子の“課外授業”/井口昇の“経験シアター オトナラマ〜SOS!地球爆破を決行せよ!〜”(以下略)
・特典映像:大人計画フェスティバルの一日/ギャラリー
・収録時間:本編171分+特典6分
※大人計画メンバーによるオーディオコメンタリー収録