菅家アーカイブ

過去のブログで書いてきたお笑いDVDレビューをまとめました。

さまぁ〜ず以前『バカルディライヴ 〜サラダで白飯くえねーよ!〜』

さまぁ〜ずの単独ライブDVDさまぁ〜ずライブ6』が12月19日に発売されるらしい。じゃあ、それまでにさまぁ〜ずのライブDVDの感想を、全部書いてやろうと思って、書き始めてみたものの。書けるのかしら。書けないんじゃないかしら。書けたとしても、12月19日までに書き終わるのかしら。「どーせ、終わらねえよ……」「暗いよ!」……みたいな。んー。スベったか? まあ良いや。最近、文章のノリも悪いし。投げやりに始めてみることにする。
さて、さまぁ〜ずといえば、皆さんもご存知のことと思うが、バカルディである。バカルディ。うーん、懐かしい。もう、名前の語呂が懐かしい。昭和!って感じ(結成は1989年とギリギリ平成だから、あながち間違っていない)。そのバカルディ名義で行った単独ライブが、さまぁ〜ず人気が燃え上がった2003年に三公演分ほどDVDになった。で、これはその最初の公演。バカルディにとって十回目の単独ライブ『バカルディライヴ 〜サラダで白飯くえねーよ!〜』なのだ。ちなみに、1997年披露。十年前か……。
とりあえず、ビックリすることが一つ。三村マサカズ、痩せすぎ! 大竹一樹、エラ張りすぎ! 二人とも、お笑いタレントとして一気に有名になって、急激に太ってしまったのだろーか。結果、三村は中年男性の典型的な体型になり、大竹はエラが引っ込んだ(笑) そういえば、ネプチューンの名倉も売れてエラが引っ込んだっけなあ。
内容については、うーん……前に見たときは、その全体の統一感が良かったと評価していたんだけれど、今見ると、ちょっとコンビとして守りに入っているような印象がある。十回目の単独ライブだから、それなりにコナレてはいる。ただ、今のさまぁ〜ずを知っている人にとっては、ちょっと物足りないんじゃないかしら。例えば、オープニング後のコント『転職』は、大竹の大喜利的ボケが楽しめるコントだけれど、全体的に単調な感。その次の『200万』も、最初はなかなか面白いんだけれど、だんだんと展開がダレてくる。割と秀作の『誘拐』も、バカルディ最後の公演『少年と犬と公演と私』に特典映像で収録されている同傾向の作品『銀行強盗』のほうが、クオリティは高い。一つ一つ、最初の触感は悪くないんだけど、もう途中で飽きちゃう感じ。かっぱえびせん美味いけど、一袋全部は食えねえよ、みたいな。全てのコントが繋がっているのも、今となっては小細工に見えてしまう。
ただ、最後のコント『12.24』は良かった。クリスマスの夜に、独身男性の大竹が寂しさのあまりテレクラに電話をかけるんだけれど、その直後に会社の同僚の三村が来ちゃう。とりあえず「彼女が来る」と言って大竹は誤魔化すんだけど、それが余計に三村の興味を惹いてしまう……というコントなんだけど、これは全体の流れがバカバカしくて、本当に良かった。基本的には大竹がボケなんだけど、三村が知らず知らずのうちにボケになっちゃってるから、滞りなくボケが来る。しかも、このコントはダレそうになった頃に三村が出すナイスな一言によって、また息を吹き返す。この瞬間が、本当に凄い面白い。「引っ張るだけ引っ張っといて、そういう展開に持っていくのか!」と、驚かされた。他のコントは惰性的だったけれど、このコントは上手かったなあ。うん。
……とはいえ全体的に雑な印象は拭えない。なんでだろうなあ……十年前のコントだから、ちょっと消費期限が過ぎちゃってるのかもしれないなあ。或いは、こういうところで足踏みしていたから、今一つ大当たりしなかったのか……って、さっきから失礼なことばっかり書いてるな。うーん……いや、初見はそこそこに楽しめたから、あんまり笑いが長持ちしないタイプの公演だったのかもしれない。いや、まあ、個人的な感想だから、なんとも言えませんけどねーって、なんだこの責任逃れ。

・本編(77分)
『オープニング』『オープニング(VTR)』『転職』『200万』『誘拐』『12.24』『エンディング(VTR)』『予告』
・特典映像(9分)
バカルディ傑作コント『家庭教師』

そういえば、ウ○コネタ多かったなあ……。