唸れ西武! …あ、字が違うや『ひーはー』
- 出版社/メーカー: よしもとアール・アンド・シー
- 発売日: 2007/11/21
- メディア: DVD
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日本の某所にある寂れたステーキハウスに住む、三人の家族(山内圭哉・楠見薫 ・平田敦子)。ある日、そのステーキハウスに世界的に有名なギタリスト、クロード・チアリが来ることになり、家族は大混乱。どうにか上手くギタリストを迎え入れないと……しかし、そこに西部劇オタクの二人組(川下大洋・片桐仁)が来るわ、そのギタリストをうっかり殺してしまったらしい二人(竹下宏太郎・水野美紀)が来るわ、果ては妻(楠見)に惚れている外人部隊の男(腹筋善太郎)が来るわで、更に事態は大混乱……。
先に書いておこう。うーん、残念だった。いや、こういうのが嫌いというわけじゃない。嫌いじゃない。むしろ、好きなほうだと思う。で、これを好きだという人も、たぶんいっぱいいる。僕はむしろ少数派だろう。しかし、嘘をつくわけにはいかない。これは、イマイチだった! 個人的なことだけれども、後藤ひろひとの世界観はナンセンスに偏っているほうが面白いと思うのだ。少なくとも『発熱!猿人ショー』のナンセンスは僕好みだったし、後藤氏が書いた『MIDSUMMER CAROL 〜ガマ王子VSザリガニ魔人〜』『人間風車』も、なかなか楽しかった。
で、この『ひーはー』。西部劇だと聞いていたので、正直僕はスカッとするナンセンスな舞台が観られるものだと思っていたのだ。後に何も残らない、シティボーイズの様な爽快さがある舞台なんだろう、と。しかし、実際はまったくもって後藤ひろひと的な作品だった。前作の『SPOOKY HOUSE』と同様、ヘタすれば誰かが死んでしまうかのような、妙な緊張感があり、どうにもこうにも……スッキリしない。舞台に仕組まれたロジックの巧みさ、作品から匂うバカバカしさは素晴らしいものだと思ったけれども、どうにも合わなかった。
……それにしても、通常の舞台公演である『MIDSUMMER CAROL 〜ガマ王子VSザリガニ魔人〜』『人間風車』はなかなか楽しめたのに、コメディ集団であるPiperによる公演だけが、どうにも楽しめないというのは……なんなんだろうなあ。よく分からない相性の悪さだなあ。
・出演 Piper(川下大洋・後藤ひろひと・山内圭哉・竹下宏太郎・腹筋善之介) 楠見薫、平田敦子/水野美紀/片桐仁 ・特典 「「Piper結成10周年記念トークライブ IN東京」を振り返る」 「あつこのひーはーブログ」 「西野亮廣(キングコング)&山里亮太(南海キャンディーズ)による友情コメンタリー」 ・本編121分+特典50分
今回のDVDは、ふとした縁からキンコン西野と南キャン山里による副音声コメンタリーが収録されている。で、これが……時間が無かったので、途中で観るのを止めたんだけれども、なんというか、すごく普通の客コメントだった(特に西野は完全に客目線)。プロとして、それで良いのか?