菅家アーカイブ

過去のブログで書いてきたお笑いDVDレビューをまとめました。

『チハラトーク #2』

チハラトーク♯2チハラトーク♯2
(2008/07/30)
千原兄弟

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第二弾。トークライブで、第二弾。特に意味無く五・七・五で読んでみた。もちろん、そんな五・七・五の話を引っ張ったところで意味が無いので、とっとと次の段階に移っていこうと思うんだけれど。それにしても、第二弾だ。いや、第一弾が発売された時点で“#1”って表記されていたんだから、そりゃ第二弾が発売されるのは予想できて当然だって話で……ああ、これも引っ張ったところで意味無いな。

それにしても、ジュニアさんのトークって本当に松本人志の影響を受けてるよなあ。基本ボヤキっていうか。自分の揺ぎ無き常識を持って、世間を切っている感じがなんとも。もちろん、ボヤキじゃない話もたくさんあるんだけれどね。後輩のタケト(Bコース)が持っているケータイの予測変換が凄いって話とか、後輩の山本吉貴(元チャイルドマシーン)が悪酔いしてしまった話とか。内輪話だけれど、かなり面白かった。そういえばこの二人、『千原ジュニアの題と解』にも出てたっけ。仲が良いんだな。

でも、やっぱりボヤキ話の方が多い……というか、印象に残ってるんだよね。凄い苦悶の表情で話しているからなのか、ボヤキの話をしているときのジュニアさんのテンションが異常に高いからなのか、ジュニアさんの声がボヤキ芸に向いているからなのか、その理由はよく分からないけど。なんとなく僕の中で千原ジュニア=ボヤキ」みたいな構図が出来上がってしまっている。だから、ひょっとしたら、決め付けちゃってるだけなのかもしれない。実際は、そんなにボヤいていないのかもしれない。

それを確認するために、一度見た後で改めて再生してみたんだけれど、思ったよりも色んな話をしていた。家に大阪府警が来た話とか、骨折した話とか、ただ夏休みを満喫したって話とか。でも、そういうのをすっ飛ばして、後輩の話とか、ボヤキの話の印象しか残っていない。ホントになんでだろうなあ。謎だ。あ、後輩の話といえば、本編にどりあんず堤が緊急出演していた。思った以上に人懐っこそうな人だったなあ(さりげなく、せいじの腰に手を回そうとしたりしてた)。

ジュニアさんの話ばっかりしても仕方ないので、こっからちょこっとせいじさんの話をしようと思う。うん。前作『チハラトーク #1』では聞き役に徹していたせいじさんが、今作ではすっごく喋ってる。主に家族の話なんだけれど、まあ……なんというかね。凄い話ばっかりで。いや、これはせいじさんが凄いって感じじゃないな。子供って凄いなって感じだ。せいじさんの子供は凄い。いや、世間の子供が凄いのかもしれないけど。なんていうか、ドランクドラゴンの鈴木さんを思い出した。確か、あの人の子供も凄かった筈。この二人でトークライブやってくれないかなあ。で、子育て論とか語ってもらって、互いに「ありえへん!」「ありえねー!」とか言い合うっていう。うーん、楽しそうだ。

ジュニアさんにボヤキのイメージがあるからなのかもしれないけれど、どうも僕はせいじさんに対して大局的に物事を見定めているイメージがある。落ち着いているというか、余裕があるというか。たぶん、見当違いなイメージだと思うんだけど。次回では、その見当違いをちゃんと修復してくれるような、せいじさんワールド満載な内容になっていると、嬉しいなあ。結局、せいじさんの話は殆ど子供の話だったからなあ。というか、次回作出るのかな。期待しないで待ってみよう。

最後に余談。兵動さんのトークライブの時に、トークの流れをブツ切りに編集することについて批判したけれど、その一方で利点もあるということに、さっき気が付いた。トークがブツ切りになっていると、他人にトークの面白さを説明しやすいんだよね。話がコンパクトに纏められているからか、その話を他者にとっても伝えやすい。そういう意味では、このブツ切り編集も悪くないな、とか思ったりなんかしちゃったりして。


・本編(114分)※収録日

2007年4月25日/2007年5月28日/2007年6月25日

2007年7月23日/2007年8月29日/2007年9月25日