菅家アーカイブ

過去のブログで書いてきたお笑いDVDレビューをまとめました。

『ゴー☆ジャス ファンタ☆スティックWorld』

ゴー☆ジャス ファンタ☆スティックWorldゴー☆ジャス ファンタ☆スティックWorld
(2008/10/31)
ゴー☆ジャス

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宇宙海賊。なんとも言えない響き。単なる海賊ではないのである。宇宙海賊である。宇宙の海賊、である。宇宙で海賊をしているということは、宇宙には海賊以外の色んなモノがいるということである。例えば、宇宙学校とか、宇宙食堂とか、宇宙駅とか。最後のは普通に宇宙ステーションって言うべきなのか。

さて、ゴー☆ジャス(正式名称:キャプテン・ヘビー・ゴー☆ジャス)は宇宙海賊である。宇宙に散らばる財宝を集めて売り飛ばし、生活をしているそうだ。なるほど。でも、どうして宇宙海賊が芸人をやっているんだろう。男爵はまだ分かるけれど、宇宙海賊が地球で芸人をやっている意味は、よく分からない。分からないが、そこを追求しても仕方ない。そういうことは週刊誌がやるべき仕事なのである。

それにしても、ゴー☆ジャスという男は謎である。見た目も謎だが、中身も謎だ。舞台では、地球儀を片手に駄洒落ショートコントを披露し、一部で人気を博しているようだが、それ以外の部分は一切謎に包まれている。特に興味は無いのだが。

そんなゴー☆ジャスの謎を解き明かしたDVDが発売された。その名も、『ゴー☆ジャス ファンタ☆スティックWorld』という。「世界は確かに不思議と謎に包まれているけれど、お前の存在も相当に不思議と謎に包まれてるぜ?」とツッコミたくなるようなタイトルだが、あまり気にしない。重要なのは、このDVDでゴー☆ジャスの謎が解ける、ということである。まったく興味が無いのだが。

このDVDでは、ゴー☆ジャスの真実が明らかにされている。例えば、休日には茶道教室に通って、ビシバシと指導してもらっていること。お金が無いときには、レンタルビデオ店でバイトしていること。遠い宇宙の果ての通販番組に出演した過去があること。実はゴー☆ジャスは全部で七人いるころ。このDVDには、まさにトリビア(必要の無い知識)中のトリビア(本格的に必要の無い知識)が詰まっているということである。恐るべし。

ゴー☆ジャスの数多くのヒミツが明らかになっている本作。ゴー☆ジャスの真実を知りたくない人は、決して見るべきではないだろう。ゴー☆ジャスの真実を知りたい人は……いるのか、そんな人。まあ、いると仮定して書くことにしよう。えー、実際にいるかどうかは分からないけれど、ゴー☆ジャスの真実を本当に知りたい人は、このDVDを見ることをオススメする。これで、ゴー☆ジャスの全てが分かる! 本当に分かりたい人がいるのかは知らないけれど!


・本編(64分)

『オープニング』『茶道教室』『ショートコント1』『レンタルビデオ』『ショートコント2』『テレフォンショッピング』『世界ゴー☆ジャス名鑑』『ショートコント3』『ゴー☆ジャス一日密着取材』『ショートコント4』『DANGER』『追跡』

・特典映像

『NG集』(22分)

『おまけ』(12分)