菅家アーカイブ

過去のブログで書いてきたお笑いDVDレビューをまとめました。

『R-1ぐらんぷり2006』(レンタル版)雑感

R-1ぐらんぷり2006 [DVD]

R-1ぐらんぷり2006 [DVD]

今週、R-1ぐらんぷり2008の決勝戦があったので、レンタルしてみた。実際の決勝戦とは違う映像が収録されているということで、購入せずに放置してあったのだけど、借りてみてちょっと欲しくなってきた。この内容に、更にもう一枚ディスクが付いてくるんでしょ? うーん……どうしようかなあ。以下、個人別に感想・解説。

決勝でのネタとは少し違っているが、やっていることは根本的に同じ。児玉清のモノマネで“あいうえお作文”をやるというボードネタ。「笑いよりも拍手が多い、花王名人劇場みたいになっております」というボケに、思わず爆笑。誰に分かるんだと思ったら、意外と客が笑っていた。その他、決勝とは違うネタを数多く披露するも、最後はやっぱりあの曲。

決勝での映像。そりゃ、ここは決勝の映像を収録しないとダメだよな。M-1でいうと、笑い飯の「奈良民俗博物館」ネタばりの完成度だもの。ポンポン話題が飛び回るけれど、最終的にウィンナーに落ちるというのが上手い。話題が飛びまくっても違和感がない芸風を、本当に上手く利用している。自分の芸風をキッチリ理解しているんだなあ。華丸の芸に文句は無いけど、この大会で優勝させたかったなあ……ホント。

ここも決勝の映像。特典映像を見ると、準決勝などでは自分で机(ニュース読むためのアレ)を移動させていてガンダムのナンカみたいだったので、決勝の映像を持ってきたんだろうなあ……と、どうでも良いことを思う。芸は、安定していて良い。「キザな天気予報」は、ベタだけど良い。クールな顔で言うのが良いんだよなあ。最後の最後まで、しっかり疾走していた感。

伝説の瞬間、再来と。あらゆる状況を「トツギーノ」で締める豪快さが、素晴らしく面白い。今回、そこそこ久しぶりに見たけれど、なかなか面白かった。2008年の中山功太と同様、かなり作りこまれたネタだと再確認。ジョルジーニョの無理矢理感も、個人的に好きだ。

今回のDVDに収録されている芸人の中で、唯一準決勝からの映像。なんでだろーか。そりゃ、決勝のネタはちょっと緊張していたけれど、それも良い味になってたと思うんだよね。……というか、準決勝でもちょっとニヤニヤしてるじゃないか。これなら決勝のほうが良かったんじゃないかなあ……衣装もちょっと雑だし。ネタは好き。

女性芸人があんまりウケない最大の理由って、その性的な部分が見えてしまうからなんじゃないかと思っております。だから、性の対象として見られることが少ない、いわば顔にダメージのある人たちが芸人として受け入れられやすい。で、この友近。レオタード姿で登場。チラチラ胸の谷間が見えて、やや目のやり場に困る。正直、ややたるんだ体型がエロい。だけど、だんだん友近ワールドに引き込まれていく。性的な印象よりも、芸人としての印象が強くなっていく。ここが友近の凄いところ。

今回の収録メンバーの中で、唯一決勝でのネタを収録していないのがこの中山功太。実際の決勝では「DJモンブラン〜OL編〜」でした。かなり淡々としたネタだけれども、中山ならではの視点が堪能できて良かったなあ。ただ、決勝でこれやってたら……なんか凄いことになってただろうなあ〜。

ここも決勝とはちょっと違うネタをやっていた……か? どうも、よく覚えていない。申し訳無いネ。ただ、決勝で見たときよりも面白かった気がする。やっぱりこの人は、大会とか縛りのある状態よりも自由自在に動き回っているときのほうが面白い。

・収録時間:75分
・特典映像
「実録!?運命の決勝進出出番抽選」「ケンドーコバヤシ ネタ直後インタビュー」「博多華丸 優勝記者会見」「キャプテン☆ボンバー VS 徳井義実」「キャプテン☆ボンバー VS 浅越ゴエ」「8/1761 R-1ぐらんぷり2006 ファイナリストへの道」

これ、2007年のはどうなってるんだろーかネ。