菅家アーカイブ

過去のブログで書いてきたお笑いDVDレビューをまとめました。

『GARAGE SALE HAND!!2008 城組と暁組』

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(2008/11/12)
ガレッジセールててててベイビーズ

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ガレッジセールの主演舞台を観る。レンタルで。

舞台は架空の王国「ライディーン」。この小さな国では、力こそが正義であると信じられており、それ故に彼らは世界各国に戦いを挑み続けていた。しかし、この国の次の支配者である王子は、他国で教育を受けたために、平和を信じる青年だった。この国を変えようと考えていた王子は、この国で最も身分の低い男と友だちになろうと思い、国では使用を禁止されている機械を与える。が、その結果、男はスパイと間違えられて投獄されることに……。

一方、とあるジャズバー「暁」では、バイトの青年がマスターにサックスの演奏を聴かせていた。マスターに演奏を認められ、バーの雇われミュージシャンになるためだ。しかし、マスターはなかなか認めてくれない。でも、それは青年の成長を温かく見守ろうという、マスターの心遣いによるものだった。ところがある日、青年は一日だけクビにするとマスターに告げられる。果して、マスターは何を考えているのか? そして、その日には何があるというのだろうか?

舞台の脚本・演出を担当しているのは、吉本興業所属のお笑いトリオ「インパクト」に所属していた放送作家、石原健次。『エンタの神様』『SMAP×SMAP』『ナニコレ珍百景』などの番組を担当している。出演はガレッジセールの他に、森三中大島、あべこうじ倉科カナなど。また、シークレットゲストとして、ココリコの田中直樹が出演している。

ガレッジセールの単独ライブみたいなものを期待していたので、こういった本格的舞台だと知ったときは、はっきり言って肩すかしを食らったような気持ちになった。が、実際に鑑賞してみると、これがなかなか面白い。ガレッジセール自身による脚本ではないため、彼らならではのテンポの良いバカな笑いは薄かったが、いわゆるコメディの舞台としてはなかなか完成されていて、純粋に楽しむことが出来た。芸人のネタを愛する僕ではあるけど、こういうのもたまには良い。うん。ただ、「役不足」の意味を完全に間違えてたのは……うーん。

それにしても、こういう沢山の若手芸人が出演する舞台でも、あべこうじは目立つなあ。あの通りの良い声は、かなり目立つ。漫談家としては完全に停滞してしまっている印象があるけど、やっぱ売れてほしいなあ、あべちゃん。