菅家アーカイブ

過去のブログで書いてきたお笑いDVDレビューをまとめました。

「よゐこライヴ蔵出し SUPER 松」(05・08・18)

世間は彼らを過小評価しすぎているのかもしれない。

 

「ガケ」(1994)
ガケから落ちそうになっている有野と、彼を助けようとしている濱口。真剣に助かろうとする濱口に対し、真剣に助かろうとすると恥ずかしいから、そしらぬ態度を取る有野。そんな有野の話を聞くたびに、手を離したくなってしまう濱口。そんな二人の元へ、一台のヘリコプターが。

「ストーカークイズ」(2002)
ストーカーよりも自分を知っているのかというクイズ番組。ストーカーされている男、濱口に問題を出す司会兼ストーカーの有野。本来は誰も(本人でも)知らないであろう問題を出す有野に困惑する濱口は、そこで彼自身に関する重大な事実を知ることになる。

「宇宙人」(1993)
家に友達を呼んだ三浦(濱口)は、テレビで自分が宇宙人だということを知る。少ししてやってきた友人、西平(有野)はヘルメットを被りオモチャのピストルを持ってやってくる。三浦を宇宙人扱いする西平は、宇宙人関係の話題で三浦をおちょくる。

「神様ラジオ」(1995)
神様である神谷明(有野)によるラジオ放送。ゲストは、少し前に乾電池を舐めて感電死した濱口。神様ラジオでは、神様に対するお願いを放送している。今回も様々なお願いが放送されるのだが、その中に不思議なお願いが……。

「アフリカの不動産」(1996)
日本にある不動産屋で物件を探している濱口。しかし、その不動産屋で紹介されている不動産は、どういうわけかアメリカ関係のものばかり。(補:舞台奥にモニターがあり、その不動産が紹介されるたびに写真が表示される)

「ポエム」(1994)
小学生のポエム風に、懐かしい思い出のようなものを語る。濱口二作、有野一作。

「葬儀屋」(1998)
父親の葬儀に、葬儀屋(有野)を呼んだ濱口。真面目な葬儀屋とは違い、父親が死んだというのに軽い態度の濱口。とにかく面白いと感じたことを、そのまま実行する。父親の葬式も、それと同様に面白く面白くしようとする。

●総評
面白かった。全体的に、いわゆるコントな感じのコントが収録されていて、初めての人にも安心できる作品になっていると思います。で、今回が殆ど初めてよゐこのコントに触れたわけですが……なかなか真剣みの無いノリのコントをするコンビなんだなあ、と思いました。なんというか、生徒ノリの延長線みたいな空気が漂っていて、妙に初々しい印象を憶えました。でも、裏打ちされた世界がそこには存在していて、ちゃんとコントになっていました。特に「宇宙人」と「葬儀屋」はフザけまくったネタになっていますが、同時に面白いネタに仕上がっていました。ただ、その為なのかコントは独特の時間が流れていて、受け付けない人はトコトン受け付けないのではないか、とも思われます。意外とテレビ向けではないのかもしれません。でも、僕は面白かったですよ。おもろかったです。