菅家アーカイブ

過去のブログで書いてきたお笑いDVDレビューをまとめました。

「バカリズムライブ特別編 PS7」

バカリズムライブ特別編 PS7 [DVD]

バカリズムライブ特別編 PS7 [DVD]

 

スバラ式、コントユニット。

 

・01.組体操
●内容:指揮を取る升野と、その指揮に合わせた形を作る五人。「サボテン」「サボテン倒立」「扇」などの技を見せた後に出した升野の指揮が「パンチパーマ」。その後も様々な無理難題で演者を困らせる。●感想:動きオンリー発想オンリー。最初の演目らしく、極端に笑いを前面に押したネタではない感。

・02.アノッホラー
●内容:久しぶりに会った6人。当時の友達を思い出したりして、懐古。「あのっほらー……あいつだよあいつ、バレー部の……」みたいな。そしたら端の席にいた升野も誰かを思い出そうとするが、ヒントが変。「ほら、あのー……学校に来ては授業受けてた……お昼になったら弁当食べてさ」。その後も変なヒントで全員を惑わす。●感想:升野の発想が光るネタ。とはいえ、いくつかのオチは読めたりするんですが。そのキーワードを楽しんでください。

・03.わん
●内容:犬の集会。全員が「わん」としか喋らない。●感想:本当に「わん」としか言いません。「わん」。結構、好きなネタです。ここも升野さんフィーチャーのネタ。今回、やたら升野さんが大活躍しております。


・04.ミタッチ
●内容:ボウリングをしている三人。全員が楽しんでいる時に、小林のケータイにミタッチから電話。高校の後輩のミタッチが近くに来ているから、四人でボウリングを楽しむことに。先輩の前では腰の低いミタッチだったが、その裏で……。●感想:あんまり書けないな(笑) 凄い内容です。ある意味、凄い内容です。これで一本ネタを作っちゃうんだなあ。


・05.偏差値表示式自力英語劇(ブレーメンの音楽隊)
●内容:全員が偏差値数を書いたボードを首から提げて、日本語の脚本を片手に演技。全編を無理くり英語翻訳して演技する。●感想:たぶん、いっちゃん笑ったというか、面白かったコント。全員の英語能力の頼りなさの中で、飛び出て変な翻訳を披露する升野、またも大活躍です。


・06.間違った野球部
●内容:間違った野球部。間違った野球部として間違った夏の大会に間違った出場をするために今日も間違った練習をする、間違った野球部。●感想:間違っているとしか言いようがないわけですよ。野球部、間違いまくり。それがこっちの予想を超えた間違いっぷりなので、えーと。もう、観てくださいとしか言いようが無いです。


・07.浴びられて
●内容:升野の部屋。ドアや水道、シャワーなどを演者が演じる。●感想:地味なコントですが、結構好きです。升野さんが怒鳴ると面白い声になるなあっていうのと、松下さんは何気にさりげない面白さがあるなあという印象。松下さん脱退が惜しくて仕方がない気持ちになっちゃいました。


・08.(再生)
●内容:犯人と、それを取り締まる刑事二人。全員が会話をカセットテープで行うが、たまにテープの内容が間違っていたりする。●感想:珍しく升野さん無し。小林さんと松下さん、二大パントマイマーの動きが映える。これも好きです。テープ内容の間違いっぷりがたまりません。


・09.DEEP
●内容:タクシー運転手と、客二人。客二人が暇だからという理由でしりとりを始めるのだが、その罰ゲームとして運転手とキスするということを言う。それは全て運転手に聞こえており、気が気でない。●感想:これは松下さんフューチャー。ひたすら翻弄される姿の頼りなさが素晴らしい。とにかく、松下さんの演技を観てください。


・10.PSヒューマンドラマ 思い出の女
●内容:組の金を横領した楠木(小林)。それを追求する木村(松下)と齋藤(林)。小林の舎弟、小池(遠藤)。突然小林の前に現れた弁護士の安井(渡辺)。そして、(升野)……?●感想:マジメな演劇の中で自由気ままなことをして無茶苦茶コントにするという感じのネタ。升野さん、やりたい放題。


・特典ライヴ映像1.サッパリ系
●内容:殺人事件の現場。死体を見た刑事は「これはご飯食べられないなあ」と言う。じゃあ、なんだったら食べられるか。議論する。●感想:短いながらも、バカリズムらしい子供っぽさが見えてくるコント。うん。ひょっとしたら、あるあるなのかしらん。現場の人にとっては。


・特典ライヴ映像2.偏差値提示式自力英語劇(3匹のこぶた)
●内容:05.の3匹のこぶた版。●感想:ブレーメンほどではないけど、面白いですよ。いや、同じくらいは面白いかな。面白いです。なんだ、このうやむやさは。

・総評
いや、面白いです。面白いですよ。バカリズムのナンセンスさと、きぐるみピエロストロング・マイマイズのキャラクターが上手くマッチしていました。さすが、何度もやっているだけはある。最近、ちょっと関西寄りになっていた僕ですが、やっぱりコントは関東が強いです。なんでC-1グランプリって無いかなぁ。面白いですよ。こういうのが、もう少し世の中に出て行ってくれないと。遺憾と思いますね、最近は。うん。バカリズムは一人になっちゃったけど、これからも頑張ってください。はい。