やる気の無い日に『エレ片OMOSHIRO DVD vol.2』
- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- 発売日: 2006/12/01
- メディア: DVD
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その内容は、案の定……緩い。もう、凄く緩い。マジメにお笑いライブを観たいと思っている人が観たら、「なんじゃこりゃ!」と絶叫し、DVDを窓の外に放り投げてしまうんじゃないかと思ってしまうほどに緩い。それはつまり、逆に言えばお笑いライブをマジメに観たいと思っていない人は、このDVDがピッタリだということだ。……いるのか、そんな人。いや、いると思うけどなあ。例えば、ちゃんとしたお笑いライブばっかり観ていて、ちょっとマジメな笑いに疲れてきたような人とか。……僕か。ソファか何かで横になりながら、グダッと見る分には、実に良い。
そんな緩さなものだから、オープニングで客に対して「笑いを探してください!」と明言しているのも、実に納得。単にハードルを下げているというんじゃなくて、なんだか笑えなくても問題がないと言われているというか……よゐこの2006年のライブ『笑わなくてもえぇんやでぇ』を思い出すなあ、なんとなく。まあ、あれは緩くなりきれてなかった感があったけれど。
ただ、その緩さを考慮しても……あのカメラアングルの甘さはダメだと思ったなあ。今回のライブには、『日記』(片桐仁が子供の頃に書いた日記の内容を朗読し、その後で先生の日記に対するコメントを発表する)や『エレ片 出たとこ俳句』(五・七・五で書かれた言葉をランダムに選択し、面白い俳句を完成させる)の様に、バックモニターを用いたネタが幾つかあったんだけれど、カメラがそっちの方を映してくれないもんだから、何て書いてあるのか全く見えない。特に『日記』における先生のコメントは、ただモニターに映し出されるだけだから、必死に目で追わなくちゃならない。でも、小さくで観づらい。一応、かろうじて見えなくもなかったんだけれど……あそこは直したほうが良かったんじゃないだろうか(たぶん、僕の観ているテレビが小さいせいではないと思う……思いたい)。
ちなみに、特典映像は片桐仁によるグルメリポート『片桐仁の美味しい物を食べる仁!!!』。そのぐっだぐだなタイトルと同様、その内容もとことんぐっだぐだ。片桐仁を生放送番組に出しちゃいけないなあ……と思わざるを得ない内容だった。でも、いちばん面白かった気がする。
・本編(90分) 『エレ片高等学校 全校集会』、『やっつんだっつんかっつん』(オンザビーチのリメイク)、『日記』、『エレ片 出たとこ俳句 札幌編』、『片桐歌謡ショー』 ・特典映像 『片桐仁の美味しい物を食べる仁!!!』