「ホーム・チーム4~simple~」(05・08・18)
ネタバレ薄め、それなりに感想。
●「漫才:遭難」
誕生日は盛り上がるなあ、という漫才コント。ん? タイトルと違う内容だ。まあ、良いか。内容は、いつもの与座ナンセンス劇場。鳴るクラッカー買ってきてと言えば、食べるほうのクラッカー、と思ったら鳴るクラッカーを食べていた、というボケなど。このくらいの漫才は余裕で出来るみたい。M-1出れば良いのに。
●「コント:几帳面キャスター」
やたら几帳面なニュースキャスターのコント。タイトルのまんまやな。まんまです。変なところが几帳面で、ニュースの内容で「頃」「付近」「模様」という言葉を気にして、どんどんニュースの内容を改ざんしていくところは畳み掛けている感じ。なんとなくボケが想定範囲内というか、今ひとつ突き抜けていないのが惜しかった。
●「コント:コント漫才」
ビルを爆破しようとしている男と無理やり漫才をすることになった男のコント。ボケとツッコミが普段と違い、また何故か与座が大阪弁。こういう、変に漫才をパロディするコントは色々ありましたが、これは今ひとつ。もう少し頑張ってください。
●「コント:前日」
明日、スノーボードに出かける男たちのコント。早く眠りたいのに眠らせない、という設定でアルファルファを思い出す。アルファルファ良かったなあ。うーん。いやいや、今はホーム・チームを見ろ。途中からエロしりとりを始めるあたりはリアルでしたが、それ以外はいかにもコントコントしい雰囲気。こういうネタは、もうちょっとだるだる素な雰囲気を出してほしいと僕は思うので。これは残念。
●「コント:大嫌いなあなたへ」
檜山の前に現れる人たちが、次々と嫌いであると手紙を読むというコント。これ、今回のツボです。「おしゃれカンケイ」の「十六小節のラブソング」で流れる曲モドキとともに、嫌いだということを読み上げていく様子は面白かった。嫌われている理由と檜山の行動がシンクロする構成も良かった。
●「漫才:夫婦」
理想の夫婦を演じる漫才コント。基本、与座のキャラクター推しで、ちょっと最近のオンエアバトルにおける彼らっぽい感じのネタでした。もうちょっと笑えるナンセンスだったら良かったけどなあ。浮気した夫に「だったら先に死にな」という奥さんの発言は笑えましたが。
●「漫才:犯罪Gメン」
テレビで見た犯罪Gメンがカッコ良かったから、犯罪Gメンをやってみようという漫才コント。同じ設定で引っ張る漫才。あんまりこういうことするネタは無かった気が。オンエアバトルで見た「交通事故」のネタを彷彿とさせる内容。割と好きです。やっぱり、ちゃんとした筋道が出来ている漫才は良いですね。
●「コント:サイダー三ツ矢」
今日で引退する芸人、サイダー三ツ矢のコント。いわゆる「尊敬されている芸人の芸がどうしようもなくどうしようもない」というコントだったので、腰砕け。あまりにもオーソドックスすぎて、心の底から腰砕け。もうちょっと捻ってほしかったなあ。
●「コント:憧れのハワイ航路」
自分のレストランに父親を招待した息子のコント。比較的、長めのコントだからなのか与座のナンセンスが今ひとつ。ストーリー進行役とボケ役が与座だからなのでしょう。檜山がストーリー進行役にしてみれば良いと思うんだけれど、どうなんだろう。とりあえず前回の「忘れもの」くらいには面白かったかも。
●総評
やっぱりなあ……もうちょっとなあ……力量というか、腕が確実に鈍っている。数年前の勢いは確実に失われていて、少しだけシフトチェンジを始めているようにも見えましたが、それでもやはりまだまだ。ここで終わるコンビではないと思うので、もっと頑張って欲しい。本当は、もっと面白いコンビです。最近、漫才のクオリティも落ちてきてるからなあ……。