菅家アーカイブ

過去のブログで書いてきたお笑いDVDレビューをまとめました。

「よゐこライヴ蔵出し SUPER 竹」(05・08・18)

まあ、なんというか。もう一枚のほうです。

 

「新米美容部員」(1992)
新米の美容部員、濱口。彼が勤める美容院に、少し変な客(有野)がやってきた。彼は言った。「たくあん」。どうすれば良いのか分からない濱口に「頭に乗っけるの」と言ってたくあんを渡す客。とりあえずたくあんを乗せる濱口に、客は言った。「かっこいいかな?」

「レスキュー隊」(1992)
頼りなさげな二人のレスキュー隊。色々なものをレスキューする。自動販売機の下に落ちている小銭などをレスキュー。

「休日」(1992)
池で釣りをしているフナ(濱口)。そこへやってきたのは、おたまじゃくし(有野)。おたまじゃくしはフナをフナだと思っていたが、フナは自分をフナだと思われたくない。

「めいどのみやげ屋」(1997)
おじさんの葬式に向かう濱口を引き止める有野。実は有野はめいどのみやげ屋。おじさんのめいどのみやげを買っていかないかと濱口に勧めるのだが、それは何故か古本ばかり。

「忍者ラブレター」(1995)
忍者の彼女(有野)と文通をしている濱口。しかし濱口は彼女が忍者だということに気付いていない。二人は軽くすれ違いながらも文通を続けていくのだが、ある日彼女の妊娠が発覚し……。

「そう難」(1993)
「これからは水泳よりも山登りだ!」という理由で山に登り、遭難してしまった二人。とりあえず、思い出話や例え話に花を咲かせるのだが、そのうち話題も少なくなり……。

「ヒーロー」(2002)
ヒーロー番組の脚本家、濱口。次回、初めて登場するブラックをどんなキャラクターにするか考えているところにプロデューサーが現れ、「次回以降はブラックメインで番組を続けてほしい」と告げられる。(その変更具合は映像で次回予告として流される)

マリオブラザーズ(1993)
マリオ(濱口)とルイージ(有野)。「そろそろ体力の限界だから、もうマリオを辞める」と言うマリオは、その跡をルイージに継がそうとする。しかしルイージは地味なポジションが性に合っていると言って、マリオを継ごうとしない。

「スーパーマンタクシー」(1997)
謎の男、有野がタクシーに乗っていると、その運転手(濱口)がスーパーマンのシャツを着ている。そこで有野は「こいつはスーパーマンだ!」と思い、スーパーマン的要求を始める。しかし、運転手は普通の人。それでも有野は運転手をスーパーマンだと思い続ける。

●総評
「松」よりも、少しシュールな設定のコントが多い。どうも、初期のコントのほうがシュール色が強く、また、そういうコントのほうが僕は好きみたいです。割と最近のネタは、いかにもコントみたいなネタが多いので。で、今回の「竹」ですが、かなり初期コントの独創性が高い。あと、意外だったのが「たくあん」のネタ。よゐこの代名詞みたいなネタではあったけれど、その内容は単に頭にたくあんを乗せるだけだと思ってた。しかし、思ったよりも展開があって、面白い。ああ、よゐこってこういう笑いなんだ、と改めて感じさせられました。吉本や人力、マセキも良いけど、松竹も改めてちゃんと見ないといけないなあ、と再確認させられましたね。