菅家アーカイブ

過去のブログで書いてきたお笑いDVDレビューをまとめました。

「よゐこ 蔵出しライヴ1」

よゐこLIVE 蔵出し(1) [DVD]

よゐこLIVE 蔵出し(1) [DVD]

 

 ・「誘拐」(1991)
●内容:濱口の家に電話。電話の主は誘拐犯(有野)。誘拐犯は、あるものを誘拐したと濱口に伝えようとする。濱口は息子を誘拐したのかと聞くが、誘拐犯は違うと答える。誘拐犯が誘拐したのは、濱口家の……。●感想:発想が、いかにもシュールコンビという感じのコント。というか、あんまり思いついてもやらないんじゃないかしら、他の芸人は。

「手術ゲーム」(1996)
●内容:司会の有野と挑戦者の濱口。これから始まるゲームは『手術ゲーム』。ゲームの進行にしたがって治療が行われる。まず濱口が当てたのは『縫う』。まだ切っても無いのに縫う。さあ、何で縫う?●感想:去年、指の手術したから妙にリアルなのが嫌だなあ。随所によゐこっぽい発想が転がっていて、なかなか良いです。腹に戸田恵子のアップリケは嫌だぁ。

「感情宅急便」(1995)
●内容:一人暮らしの濱口の家に、実家の母から感情宅急便が届いた。感情を運んできた有野は、母親の“心配”という感情を言葉で表現し、濱口に伝える。母親の感情を伝えた有野は、続いて弟の“喜び”という感情を濱口に伝える。●感想:特に印象無し。いや、単体として観たら面白いんだろうけど。インパクト、ちょっと無い気がしますよ。

「エロ説明書」(1993)
●内容:ビデオデッキを購入した濱口、それを見せるために有野を呼ぶ。さっそく借りてきたAVビデオを見ようとする濱口。説明書を有野に読ませながら、ビデオデッキを立ち上げようとするが、どうも説明書の内容がエロ臭い……。●感想:発想ありき。面白いと言えば面白いけど、何度も観るタイプのネタではない。しかしエロいな。

「桃太郎~決戦前夜~」(1995)
●内容:桃から生まれた桃太郎。明日は鬼との決戦を控えているので今日は早めに寝ようとすると、鬼のマネージャーを名乗る男が桃太郎を訪ねる。実は鬼のスケジュールが合わないので、別の鬼と代わりに送りたいということらしい。そこで色々な鬼のプロフィールを見せてもらうが……。●感想:弱冠、内輪ネタ。松竹芸人がやたらと出てきます。オセロの部分は、妙に納得するから好きというか。松竹のマネージャーって、あんな感じなのか。

「大病人マンザイ」(1993)
●内容:大病人の二人による漫才。自殺しようと車に飛び込んで全身打撲のなおるくんと、末期癌のなおらんくん。なおるくん、ツッコミを入れるたびに剥離骨折で頑張っている。「生きろ生きろ!」●感想:DVDのオマケとして、有野さん演じるなおらんくんの闘病日記がくっついてきてますが。沁みます。ネタ自体は、なかなか面白いです。変に挑戦するより、こういうコントをテレビでやったほうが良い気がしますぞ。苦情が来そうだけど。

「なんでチコクすんねん?」(1996)
●内容:頭にETの帽子を被った生徒(有野)と、叱っている先生(濱口)。どうして遅刻したのか、と先生は尋ねるが、なかなかちゃんと答えようとしない生徒。ひたすらに、のらりくらりと。●感想:多分、一番フツーのコント。遅刻した理由を問いただすだけだし。小道具皆無だし。さりげない面白さが良い。

「虫ラジオ」(1993)
●内容:虫による、虫のためのラジオ。パーソナリティーはムシモトヒロシ(有野)。ゲストは人間の濱口優。虫だらけのラジオに戸惑う濱口は、失言暴言の数々を繰り返してしまい……。●感想:先に「神様ラジオ」(「蔵出しSUPER松」収録)を観てたから、そんなにインパクトは無い。全体の流れは「神様ラジオ」と同じだし。

「友達」(2002)
●内容:濱口。友達のニシヒラ(有野)が死んでしまったことに気付かず、化けて出てきた。どうにかしてニシヒラに、ニシヒラが死んだことを伝えたいが、なかなか上手く伝えられない。そこで、どうにか成仏させることにしたのだが。●感想:なんだか悲しいコント。この二人が演じるから面白い(というか、ニシヒラを有野さんが演じるから面白い)んだけど、ラーメンズあたりが演じたら最高に泣けるコントだと思う。だからこそ、救いがあるんだよなあ。

「超人ハグキ」(1992)
●内容:歯を磨こうとしている濱口を止める男、超人ハグキ(有野)。今、濱口はハグキを傷付けそうになっていたので、それを助けたのだそうだ。それから、やたらなにかしら言って帰らない超人ハグキ……。●感想:「戸肉の圧迫感」(「蔵出し2」収録)が好きな人なら、楽しめる内容。超人ハグキを演じている有野さんは明らかに気がふれてるし、それに翻弄される濱口さんも面白い。素晴らしいコントだと思いますね。