菅家アーカイブ

過去のブログで書いてきたお笑いDVDレビューをまとめました。

ラーメンズ第15回公演 ALICE

ラーメンズ 第15回公演 「アリス」 [DVD]

ラーメンズ 第15回公演 「アリス」 [DVD]

 

どうしたもんだろう。一年も待たせておいて、ろくな内容じゃなかったらぶっとばしてやろうかと思ったのだけれども(誰を?)……素晴らしい。素晴らしいとしか形容できない。全体的に独自性の強さ、ラーメンズとしてのカタチを大成させてしまったような、そんな内容でした。小林の脚本能力、片桐の身体能力がともに充実しきっている。こういう公演やっちゃったら、そりゃ本公演もやりたくなくなるよなあ。これ、褒めすぎな気もするけど、素晴らしすぎる。

以下、ネタのタイトルと概要。

 

モーフィング
旅立つ男(小林)と、それを見送る男(片桐)。二人の男の会話のやり取りが、自然に場面の雰囲気を変える。様々な場面は少しずつ繋がりを持つようになり、最終的に意外なところに着地することになる。

後藤を待ちながら
後藤を待つ二人。一人は後藤の上司(片桐)で、もう一人は後藤の同僚。今日は後藤の誕生日を祝うために後藤の家にやってきたのだが、肝心の後藤はおらず、そこにはたくさんの等身大ドールだけがあった。二人は後藤を待ちながら、誕生日パーティーの計画について話をする。

風と桶に関する幾つかの考察
風が吹けば桶屋が儲かる』という言葉の通りのショートコント幾つか。全てのショートコントは風が吹いて始まり、桶屋が儲かって終焉を迎える。

バニー部
中学校の部活動、バニー部の部室に謎の男(片桐)が現れる。バニー部の部長(小林)は、男を追及するが、的外れ全開な追求は、完全に無茶苦茶で不条理ナンセンスを極める。

甲殻類のワルツ
ある男(小林)は、仕事の現場でサソリ(片桐)に「ここで働かせてください!」とせがまれる。しかしサソリは雇えない。そこでサソリは自分を別の甲殻類であると言い、雇えない理由を撤回する。それでもそこには新しい雇えない理由が……。

イモムシ
イモムシ(小林がイモムシを操作する)と片桐のコンビ。

不思議の国のニポン
「いやー、不思議の国のニポンだネ!」