独り言の天才。
- 出版社/メーカー: ホリプロ
- 発売日: 2004/11/05
- メディア: DVD
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・本編 オープニング 「『かち〜ん』とくるとき。」 あるあるドラマ1 「『ムカつく』とき。」 あるあるドラマ2 「『勇気いるな〜』ってとき。」 あるあるドラマ3 「『しぶいな〜』ってとき。」 あるあるドラマ4 「『勝った』ってとき。」1 あるあるドラマ5 「『勝った』ってとき。」2 エンディング ・おまけ 「寝言」 「つぶやきクロスワード」
実力と評価の差が激しい芸人というのは、世の中に数多く存在する。もっと高く評価されても良いんじゃないか、もっと面白い芸人として取り上げられたって良いんじゃないか。そう思わさせられて仕方ない芸人は、本当に世の中に腐るほど存在する。まぁ、そういう芸人は後で評価されることも少なくないのだけども……どうなんだろうなぁ。彼の場合は。『笑いの金メダル』で、彼のネタは高く評価されていたが……それももう、昔の話になりつつある。どうなんだろか。つぶやきシローも、そんな実力と評価の差が激しい芸人の一人であると、僕は思っている。このDVDには、とにかくつぶやきシローの漫談ばかりが収録されている。幕間の映像コントはともかく、それ以外は全部、ちゃんと漫談である。
つぶやきシローの漫談は、世間的にどうも“あるあるネタ”と思われているケがある。ただ、つぶやき氏の漫談は、長井秀和やだいたひかるがやるような、余計なモノを削ぎ落としたブツ切り漫談ではない。むしろ、余計なものをくっつけるだけくっつけた漫談である。普通に話せばスムーズに終わりそうな話を、まるで他愛の無い思い出を話すかのように、余計なモノをくっつけまくる。それが少しずつ妄想になり、よく分からない話になり、そのネタから派生した変なショートストーリーが生まれていく。しかし、話はしっかり元の位置に着地する。その技術力は凄まじい。
こういう実力派の芸人が、一発屋として扱われてしまっている現状が、僕はとても不満だ。確かにタレント向けの芸風ではないが、一発屋としてテレビから去っていってしまったという印象を与えられたままの現状は、少し間違っていると思うのである。せめて、嘉門達夫師匠くらいにはならないか……と思うのだ。なんだかなぁ。