菅家アーカイブ

過去のブログで書いてきたお笑いDVDレビューをまとめました。

太田中の記憶。

・本編
●「JANUARY」「FEBRUARY」(ホリエモン逮捕耐震偽造問題・偽メール問題・ネット問題・下流社会トリノ五輪)
●「MARCH」「APRIL」(WBC・新庄、円楽引退・エビちゃん・冬ソナパチンコ・民主党新代表・第二東京タワー・脳を鍛えるクイズ)
●「MAY」「JUNE」(イナバウワー・マイケル騒動・有賀さつき離婚・和田義彦、盗作疑惑・杉村大蔵ブログ盗作・シンドラー社・ワールドカップ)
・特典
「漫才完成までのドキュメント」

爆笑問題、初の単独漫才DVD。漫才のネタ本で一躍有名になった爆笑問題なのに、やっとこさの漫才映像作品でありますよ。ジャケに書かれた文章を読むと、その思い入れの強さがうかがい知れますな。「一瞬にして消えるネタに執着して来たわけだが、普遍的なもの、不滅のネタに挑戦したい。」ややナルシストなものを感じなくもないですが、立派な決意でありますよ……って、さっきから僕はどうして偉そうなんだろうか。

それにしても爆笑問題の漫才。とっても並列的。時系列の流れを汲んだ内容になっているからなのか、とっても平坦な流れになっております。ただ、部分的に盛り上がる部分があるので、ただ単純にだらだらと漫才をしているというよりは、2丁拳銃の『百式』を彷彿とさせました。うん、つまりは良かったということなんですけども。相変わらず太田氏の徹底的にナンセンスかつ下ネタ過多なボケは冴えていたし、一方の田中氏のきめ細かいツッコミも映えていた。確かに保存版と言うに、ふさわしい内容になっていたと思います。このところ、日本原論シリーズが不調だったことを考えると、本作での調子の良さには安心しました。是非、次回作も期待したいところですな……褒めすぎ?