舞台で見る『竜馬の妻とその夫と愛人』
- 出版社/メーカー: TBS
- 発売日: 2006/03/01
- メディア: DVD
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まず、竜馬の妻だったお竜を求めてきた覚兵衛を演じる佐藤B作。適役だったと思います。真面目な演技も出来るし、笑える演技も出来るタイプの俳優さんというのもあるけれど、それ以前にあのお節介焼きな顔が良い。その他の役者陣も良い。お竜を演じるあめくみちこは、堂々とした感じと生意気な感じが入り混じった良い立ち振る舞いを見せてくれた。その夫を演じる平田満(山口良一とのダブルキャストですが、山口さんのバージョンを入れた特典はレンタルでは未収録)も、なんだか曖昧でイライラするんだけど、なんだか嫌いになれない人なつっこさが面白くて良かった。それから、虎蔵を演じた佐渡稔。ここが一番ムツカしい演技だったと思いますが、良い塩梅の演技を見せてくれたと思います。……さっきから偉そうだな、僕。そんなわけで、役者陣は非常に良かったのであります。
で、唐突に思ったわけですが、ひょっとしたら三谷幸喜の脚本って、舞台という限られた空間でこそ活きるものなのではないでしょうか。映画の脚本としては、どうも世界が狭くなりすぎるというか。そこが、三谷映画がダメというか合わない理由……って、だから偉そうだってば。とにかく舞台の三谷幸喜、良いです。他のも観たいなァ。
・出演者 佐藤B作、佐渡稔、あめくみちこ、平田満(ダブルキャスト) ・収録時間:107分