笑魂!『ロックンロール劇場』(超新塾)
- 出版社/メーカー: Viictor Entertainment,Inc.(V)(D)
- 発売日: 2007/06/21
- メディア: DVD
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ただ今回は、そういった本芸よりも、むしろ幕間映像のほうに注目したい。前作『ロックンロールコント集団 超新塾』を観たときにも感じたことなのだが、超新塾は妙にロケに強い。五人という多人数ユニットであるからなのか、リーダーであるイーグルの仕切りが上手いからなのか、それとも五人がそこそこにキャリアを重ねている芸人だからなのか……理由は定かではないが、とにかく楽しそうな雰囲気を作るのが上手い。特に今回は、企画自体が「自動販売機についてるルーレットを当てる」という単純かつ幼稚な内容だったためか、超新塾のロケでのイキイキした様子が前作の映像*1よりも楽しめた。
さて、肝心の本芸についても少し。先にも書いたように、今作に収録されているコントの殆どが「ロックンロール劇場」というスタイルである。そのスタイルは前作に収録されているものと形式は同じだが、幾つか進化が見られて面白い。ここで説明するのも良いが、これは実際に見比べてもらったほうが良いだろう。両方を購入して、実際に比較してもらいたい。明らかに違う。
……しかし今回、これらの映像を全て無にしてしまうほどの衝撃を、僕に与えた映像があった。その映像とは、リーダーの新塾イーグルと超新塾のミクロマンこと新塾タイガーによるユニットコント『空想モノマネ』である。『空想モノマネ』とは、実際に存在しないモノや出来事をコントで表現する、というもの。お笑い好きの人に分かりやすく説明するならば、バカリズムの『影の仕事』を仕事内容自体がフィクションになっているコント、といったところ。……こうやって説明すると、とりたてて驚くような内容ではないように見えるかもしれないが、いやいや、本当に凄いコントなのだ。このコントを初めて観た僕は、そのあまりの衝撃で、思わずmixiの日記に「凄いの見た! 凄いの見た!」と書いてしまった。……つまり、そのくらい凄かったのである。その思わぬ衝撃を感じるためにも、是非とも今作を鑑賞していただきたい。いやー……超新塾、思ったよりも奥が深い。
・収録内容 『ロックンロール劇場1(女に告白したい・スタートダッシュ)』『ロケ:5人でジュースを当てよう<前編>』『ロックンロール劇場2(女を褒めたい・北斗の拳)』『空想モノマネ』『ロケ:5人でジュースを当てよう<後編>』『ロックンロール劇場3(三三七拍子・エースストライカー)』 ・特典映像 『ロックンロール激情』より『バイク名歌』『ズンドコロケンロー』 『ロックンロール大喜利』(デビュー時ネタ) ・収録時間:22分+特典10分
*1:前作では、体を張ったロケがメインになっていた