言葉に縛られた末のしゃべくり漫才
- 出版社/メーカー: ホリプロ
- 発売日: 2005/10/19
- メディア: DVD
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・本編 オープニング 第一章「比喩」 第二章「言葉のルール」 ことわざを実際にやってみよう「二階から目薬」 第三章「童謡・童話」 第四章「言葉遊び」 ことわざを実際にやってみよう「豚に真珠」 第五章「2ちゃんねる用語」 第六章「回文」 ことわざを実際にやってみよう「寝耳に水」 第七章「ラ抜き言葉」 第八章「外来語」 エンディング ・特典映像 ことわざを実際にやってみよう(番外編) 声に出して言いたいリアクション 号泣 原点への旅〜長野帰郷篇〜
身長183センチという、アンガールズに負けず劣らない長身コンビ、号泣。ホリプロという、主にコントをする芸人を抱えていた事務所だったにもかかわらず、漫才師であり続けたという希有なコンビである。まぁ、漫才師としての立場は、今やM2カンパニーからやってきたスピードワゴンに追われてしまっている感があるが……。そんな希有なコンビ、号泣の初単独DVDが本作。徹底的に漫才にこだわった内容になっており、全編を漫才で占めている。ただ、新作だけではなく古い作品も揃っているため、実質ベスト漫才DVDであるといって良いんじゃないかしらん。
そもそも新聞の字面を意識してつけたコンビ名だという、号泣。その漫才は徹底的に言葉遊びに徹している。ただでさえスタイルがそれなのに加え、ライブのタイトルが『声に出してボケたい日本語』である。当然の様に、日本語遊びに拍車がかかりまくる。その様子は、まるで間違った辞書を片手に漫才を進めているエセインテリな赤岡と、それに無理やり付き合わされている島田といった感じ。
このコンビの強みは間違いなく、日本語を課題にしているという点。ただ、逆に言えば日本語を課題にしているということ以外での個性が出せていないんじゃないかしら、という気がしないでもない。話題は確かに日本語に統一しているのだけども、それ以外の部分に統一感が無く、結構バラバラになっているように思うのだ。いわば、並列的。特に本作を見ていると、そう感じる部分が多い。なので、号泣のベスト漫才DVDになってはいるものの、号泣の悪い部分がなんだか見えちゃってるDVDでもありました。いや、そういう号泣が好きだっていう人には良い作品だと思いますが、僕はどうも相性が悪いみたいです。オンバトなどで号泣の漫才を見て、楽しめた人には是非。