人間の頭に似た食べ物、頭頭のあるフィクション世界での日常を描いた作品。企画・構成を
松本人志が担当しており、てっきり純粋なコント映像作品集だと思っていたのだが……意表を衝かれた感じである。……で、これはコメディということで良いのだろうか。コメディというには、あまりにもリアリティがありすぎる。以前、
ラーメンズが「非現実を現実的に表現する」と、自らのスタイルを語っていたようなことがあったが、それを既に成し得ているではないか。驚いた。これまで、
松本人志関連のモノはちょこちょこ見てきたつもりではあったが、これが今までで一番驚いた。エンドトークで、松本氏はこれを「裏切り」と表現した。また、「笑いにならない笑い」とも表現した。確かに。ラストの松本氏の台詞が無かったら、普通に一本の映画として完成されていると言って良いのではないだろうか。一時間かけてボケ、そして最後のノリツッコミ。素晴らしかった。
これ、DVDにはならんのかなぁ。このまま埋もれさせるのは、勿体無い。